1.スケルトンか?居抜き物件か?
スケルトンとは、何の設備も残っていない物件です。原状回復がすでに終わっているため、0から自分の理想の店舗を作り上げていくことができます。
対して居抜き物件は、以前の使用者の設備などが残っている物件で、自由度はききませんが、費用を安く抑えられるというメリットがあります。思い描く理想の設備に近い居抜き物件があればいいとこ取りをすることができるでしょう。
ただし、居抜き物件にも注意が必要です。空調、水道などの耐久年数があまりもたないものであれば、改修工事をして撤去費用と設置費用を払わなければならない可能性があるからです。
2.坪単価で比較しよう
内装工事費用は、開業資金のうち半分を占めるとても大切なものです。安く仕上げることも大切ですが、あまりに適性価格から離れた安価な工事では、長期的に見れば損をしてしまうこともあります。おおよその費用の適正価格というものを把握しておきましょう。
その際の指針となるのが坪単価です。つまり、1坪あたりどれくらいの費用がかかっているかを示すものです。だいたい20万円〜40万円は通常グレードで、より高い資材を使った場合などは50万円を超えるケースがあります。
また注意点として、14坪以下の内装工事では坪単価が割高になる傾向があります。これは、15坪と10坪の工事に対してかける職人の人数や設備の容量などが同じでいい場合、効率が悪くなってしまうからです。
3.相見積もりは必ずしよう
相見積もりと聞くと、複数社に見積もりを出してもらい、一番安い業者と契約するとざっくり考えがちです。しかし、業者ごとに好きなデザインをして好きな資材を選んでもらって見積もりを出してしまうと、基準値がばらばらであるために一概に表面的な工事費用だけでは比較できないのです。
つまり、工事業者を選定する前に、あらかじめどんな資材を使い、どんなデザインにするかを決定しておかなければならないのです。
そのため、始めに店舗デザイン設計会社を決めておき、デザインの詳細まで突き詰めた後、同じ条件で一番安く施工してくれる業者はどこか、相見積もりを出してもらう手順が正しいのです.
4.一括発注と分離発注
店舗デザインから工事まですべて一貫して同じ会社に依頼することを一括発注と言い、デザインと工事を別の会社に依頼することを分離発注と言います。
ポイントは、開業主が何を優先させるかということです。一括発注は信頼できる業者に依頼することができれば、安心して頼むことができ、また手間や労力も省くことができます。またスケジュール調整も簡単で期間的にも早いと言えます。
対して分離発注の場合、スケジュール管理が難しい点や交渉に時間がかかる点などが挙げられます。どうしてもというこだわりのデザイン会社がない限り、実は一括発注の方が得だと言えるのです。
では先述した相見積もりは分離発注ではないのか?と思うかもしれません。しかし、実は一括でデザインから施工まで行う会社は、何社か協力施工会社というものを抱えているため、その会社同士で競争させることでコストを抑えさせているのです。
つまり、一括発注でも相見積もりは可能なのです。
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